ソフトカプセルについて

ソフトカプセルって何ですか？

　　ソフトカプセルとは、内容液（油状原料もしくは油状原料に粉末状原料を調合した液体）をゼラチン皮膜で包み圧着・成型した安定性に優れた製品形態です。
　匂いや味、また粉末状のものなどそのままでは摂取しにくい素材でもハードカプセルに充填することで、気軽に負担なく摂取することが可能です。
　また内容物が皮膜で覆われていますので、原料の成分が劣化しにくいといった利点もあります。

ソフトカプセルとハードカプセルの違い

　配合する原料の物性（原料の性質、性状）によりソフトカプセルとハードカプセルを使い分けています。
両者に優劣はありませんので、どちらの形態でも飲みやすい方を選択してお召し上がりいただければといったところです。

何から出来ているのでしょうか？？

　ソフトカプセルの皮膜は主にゼラチンとグリセリンで作られています。
ゼラチンは動物の骨や皮、腱（けん）などに含まれるコラーゲンを水とともに加熱して分解し、
水溶性にしたタンパク質です（健康食品や化粧品の素材として知られているコラーゲンの仲間です）。
調理や製菓でゼリー形成に用いるゲル化剤の１種であり、ゼリーやグミ、スープなど数多くの食品に使用されます。
原料にはおもにブタの皮などが用いられます。
　グリセリンは３大栄養素の１つ「脂質」の構成成分です。
脂質を摂取した際の最終分解産物がグリセリンと脂肪酸であり、常に体内に存在している成分と言えます。
食品の柔軟性向上や結晶化防止など品質保持の機能を有し、ガムやキャンディーなど多くの食品に使用されます。
原料には天然のヤシ油などが用いられています。

【補足】
ゼラチンのみで作られる皮膜は柔軟性がなく割れやすくなります。
ソフトカプセル内の液体は、温度や湿度などにより膨張・収縮するため、
皮膜も柔軟性を持たないといけません。
ゼラチンにグリセリンを加えることで皮膜に柔軟性を与え、被膜の割れなどを防止しています。
ソフトカプセル（soft capsule）とハードカプセル（hard capsule）はそれぞれ、
頭文字を取ってSCP/HCPと呼ばれることがあります（業界用語/造語）。

ソフトカプセルの特徴

どれくらいの期間、品質って大丈夫なの？？
割れたり、壊れたりしないの？？

・袋開封後（未開封で2年の設定で）の品質保持期限はどのくらいの目安なのでしょうか？
　開封後の賞味期限はお客様の使用頻度や保管状況によって異なってきますので、具体的に何日以内、目安として何日位とお答えすることはできないでしょう。
　ただ、一般的には、適切な環境下で保管されていることが前提条件となりますが、開封後は2～3ヶ月を目安に出来る限り早めにご使用いただくことがお勧めです。⇒開封後の品質保持期間は、試験等の結果に基づき設定しているものではありませんので・・・

・サプリメントは割れたり（壊れたり）しないのでしょうか？
　過酷な条件下（高温・多湿・低温・低湿など）で保管されますと被膜や内容物にダメージが加わり、外観に異常が生じる場合があります。保管方法には十分に注意し、高温多湿および直射日光を避けて涼しい所での保管するのが望ましいでしょう！
※高温・多湿な場所に保管されますと被膜が柔らかくなり変形する場合あり
※低温・低湿な場所に保管されますと被膜が固くなり割れる場合あり