健康食品の最低ロットの注意点①

健康食品やサプリメントの製造においてよく聞かれるのが製造ロット(製造数)についてです。
特に最小ロット・最低ロットについてのご質問が多いかと思います。
そこでけんこうおう(けんしょくインフォ)では健康食品・サプリメントの製造ロットについてまとめたいと思います。

ロットについてお話をする前に留意する点についてお話します。
よくサイトで最小ロットと記載があるものについて、
①オリジナル商品の最小ロットなのか。
それとも
②既存バルクを利用した商品の最小ロットなのか。
を確認する必要があります

・①オリジナル商品の最小ロット
処方から包装形態等、全てオリジナル(好きな仕様)で製品化する際の最低ロット

・②既存バルクの最小ロット
中身のサプリメントはすでに製造したもの(処方は決まっている)で、
それをボトルやアルミ袋に充填し包装資材をオリジナル(お客様仕様)に
することにより、自社ブランド商品として販売する際の最低ロット。
つまり、共通のバルク(他社でも使用できる錠剤やカプセル)を
利用して商品を作ることができるものです。

よく勘違いするケースがありますので初めに記載しておきますが、
①は完全オリジナル商品の最低ロット
②は中身は既にあるバルク、包装のみオリジナル商品の最低ロット
となります。

①②についてそれぞれ良し悪し(メリット・デメリット)があります。

①については完全オリジナル処方で製品化できますので、
販売戦略に沿った売りやすい商品を作ることが可能になりますが、
処方から検討していく必要がありますので、
企画検討から試作、製品化までに時間を要します。

②についてはその逆で処方が決まっているため、
売り方を処方に合わせていく必要があり、
(①は売り方に合わせ処方を工夫できるが)
売りにくい商品を販売していくことになる可能性があります。
一方、処方を最初から検討する必要がありませんので、
試作や分析等にかけるコストや時間を省くことが可能で、
短納期・小予算で製品化を行うことが出きます。

それでは次回、つづいて、「健康食品の最低ロットの注意点②」を紹介してきます。